下図のように、インターネット接続設定したルーターの上部に、NTTホームゲートウェイなどのルーター機能を持った装置が設置されている場合があります。
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1690499903943-tPmIESPG8S.png?w=1256&ssl=1)
この例では、インターネット接続用ルーターは、PPPoE接続でインターネットに接続しています。
この時、NTTホームゲートウェイでは、PPPoEブリッジ(パススルー)機能が有効になっています。
PPPoEブリッジ(パススルー)機能とは、下部に設置されている装置からのPPPoE接続を素通しさせる機能のことです。
こういった構成の場合、NTTホームゲートウェイは、インターネットの通信に関わっていません。
無論、物理的な通り道にはなっていますが、それは、LANケーブルと一緒で、ただ信号を通しているだけです。
たまにお客さんやベンダーさんから、インターネット接続(PPPoE)ルーターの上部にある装置のフィルター設定を変更してほしいなどと相談されることがありますが、それは、見当違いの要望です。
例えば、インターネット接続ルーターで、ポートフォワーディング(静的IPマスカレード)設定をしていて、外部から社内のネットワークカメラが見れるように設定をしているような環境で、うまくいかない原因を、上部にあるNTTホームゲートウェイなどの装置のフィルター設定が原因なのではと疑われることがあります。
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1690500517767-LD7m4Lqy7T.png?w=1256&ssl=1)
しかし、それは大きな勘違いです。
インターネット接続ルーターより上部にあるといっても、PPPoE接続を素通ししているだけなので、インターネットの通信を制御は出来ません。
素通ししているだけなので、TCPの通信をしているとか、UDPの通信をしているとかはわからないのです。上手くいかないとすれば、それは別のところに問題があります。
ちなみにIPoEでのIPv6の場合は、話は別です。
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1690501122488-CJ7rrEkXJu.png?w=1256&ssl=1)
IPv6の場合は、ホームゲートウェイが受け取ったIPv6の情報を、下部の装置へ再配布して、通信しています。素通ししているわけではなく、IPv6の通信に関わっています。したがって、場合によっては、フィルター設定の修正が必要なケースもあるかもしれません。
![](https://i0.wp.com/www.noblehero.jp/wp-content/uploads/2023/10/有料noteヤマハルータ―関連まとめ2.png?resize=1024%2C250&ssl=1)
コメント