
既存でヤマハルーターが設置されているお客様を訪問し、
現状の環境を確かめることがあります。
他業者が設置したヤマハルーターの場合、ログインパスワードはわかりませんが、多くの場合は、コンソールケーブル経由であれば、特別なパスワードで管理者モードでログインすることが可能です。
お客様に、ヤマハルーターの設定を確認して良いか許可をもらって、
コンソールケーブルをつなげてログインします。
一通り状況を確認するために実行してみた方が良いコマンドを、
この記事ではご紹介します。
そして、コマンドを実行する前に、操作内容やコマンド実行後の出力内容を記録しておけるようにTeraTermで、ログの取得を開始します。
こうすることで、後からでも、その時の作業内容などを再確認できます。
その準備をしたら、実際に、設定を把握するために、コマンドを入力していきます。
show config
と実行して、現状動作している設定内容を確認します。
あまり複雑なことをやっていなければ、おおよそどんな設定をしているのかをこれで把握できます。
設定行が長い場合、一気に情報を出力させるために、
console lines infinity
を実行すると、出力がスムーズになります。
show ip route
これで、ルーティング設定を確認します。
この出力結果で、ネットワーク構成について把握していきます。
別ネットワークセグメントへのゲートウェイにトンネルが指定されているようであれば、拠点間VPNを利用しているなどがわかります。
ルーティング設定を参考にしつつ
show config pp 1
show config tunnel 1
などを実行して、具体的な設定を把握していきます。
そして、
show status pp 1
show status tunnel 1
などを実行して、現状、PPPoEやトンネルの接続が確立されているかを確認します。場合によっては、設定だけが残っていて、
現状、接続できない状況にあることもあります。
show config |grep dhcp
で、DHCPの設定状況の確認。
show config |grep dns
で、DNSの設定状況の確認。
ping コマンドを使って、対向拠点のネットワークアドレスなどから応答があるかも確認しておきます。
対向拠点ヤマハルーターへtelnetを試みて、ログインできるか試してみます。
ヤマハルーターからtelnetを実行するためには、
デフォルト設定
security class 1 on off off
を
security class 1 on on off
に設定変更する必要があります。
対向拠点のヤマハルーターのログインパスワードが設定されていない場合は、パスワードなしでログインでき、ログインできれば、
administratorモードに移行しなくとも、
show configを実行して出力が可能です。
最後に、まとめて情報を収集するために、
show techinfo
コマンドを実行します。
大量に情報が出力されるので、結構時間がかかる場合があります。
ヤマハルーターのコマンドを使いこなせると、
このように現地調査などの場面でも、非常に効率的です。
是非、コマンドの習得を目指しましょう。
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