この記事をご覧の方は、ヤマハルーターを仕事で扱っている方が多いのではないかと推測します。
私も数多くのヤマハルーターの導入に携わってきましたが、今から10年くらい前は、ヤマハルーター初心者でした。
ヤマハルーターをさわり始めた直後くらいに、ヤマハルーターでのフレッツVPNワイド接続がうまくいかないというトラブル対応をして、苦戦して困ったものです。
今なら、原因を突き止めるためのノウハウをいくつも持っていますが、
その当時は、なんで上手くいかないか見当もつかず、とりあえず最初からやり直してみたりして、それでわけもわからず上手くいって、とりあえずOKみたいなずさんな対応をしていました。
今では、経験をたくさん積んだことで、だいぶヤマハルーターを使いこなせるようになっています。
ヤマハルーターに対するスキル向上において、大きな効果があったと思うのは、自宅に中古のヤマハルーターを入手して、いろいろ設定を試してみたことではないかと思います。
1世代、2世代前のヤマハルーターは、数千円で入手可能です。
WebGUIの画面などは異なっていますが、基本的な設定内容などは、ほぼ一緒ですし、コマンドに関しては、新旧どちらでも使えるコマンドがほとんどです。
無論、新機種では、新しい機能が追加され、新しい設定コマンドが使えたりしますが、基本を学ぶ上では、中古でも十分だと思います。
私の家には、複数台の中古ヤマハルーターが存在しています。
拠点間VPNなどの動作検証などは、2拠点ないと動作検証できないと思っている方も居るかもしれませんが、そんなこともありません。
下図のように1台のホームゲートウェイに、2台のヤマハルーターをLAN配線して、それぞれのヤマハルーターで、PPPoEでインターネットに接続すれば、その2台の間で拠点間VPNやリモートアクセスVPNのテストも可能です。
上図のような構成にして、ヤマハルーターにIPv6設定をすれば、IPv6でのVPNのテストも可能です。IPv6なので、PPPoE接続も不要です。
ただし、デフォルトの設定では、両ルーターが、同じIPv6アドレスになってしまうので、configを少し修正して、同一IPv6アドレスにならないような調整は必要です。
また、IPv4での検証をやりたくて、PPPoEのプロバイダの契約が2つもないということであれば、それぞれのヤマハルーターのWAN(LAN2)ポートに、IPv4アドレスを設定しLAN配線して、WANポート同士が通信可能状態にして、VPNトンネルの設定をやってみるなども可能です。
VPN相手のルーターのLAN2ポートのIPアドレスを、グローバルIPアドレスと見立てて設定してみれば良いということになります。
実際にインターネットに接続されているわけではないので、ネットボランチDNSなどは動作しません。
また、WebGUIでは、うまく設定できない場合もあると思います。
そんな場合でも、コマンドを使えば設定可能だと思います。
コマンドを使って、設定することで、WebGUIを使った場合は、なんとなくできていたことが、コマンドを使って設定しようと思うと、何をやっているのかを理解しながら進める必要があるため、設定に関しての深い理解につながります。
このように、ローカル環境で、疑似環境を作って検証してみることは、非常に勉強になります。
中古のヤマハルーターであれば、大した金額ではないので、ヤマハルーターを扱うネットワークエンジニアであれば、是非、わずかな金額の投資をして、ヤマハルーターのスキルアップにチャレンジしてみることをお勧めします。
具体的な学習方法は、ヤマハ公式サイトに掲載されているコンフィグ内容を真似てみたり、IP実践道場のnoteの記事やYoutubeの動画を参考にしてもらえればと思います。
また、講義形式で学習したい方は、以下のUdemy講座がお勧めです。
初級者用
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