この記事では、ヤマハルーターのセカンダリーIPアドレスの活用例をご紹介します。
以前の記事で、セカンダリーIPアドレスとフィルタ設定を組み合わせることで、NVR510などポートベースブイラン機能のないヤマハルーターでも、似通ったことが可能になることをご紹介しました。
通常、ヤマハルーターのLAN側には、IPアドレスが1つ割り当たっています。デフォルトでは、192.168.100.1がLAN側アイピーアドレスとして設定されています。
それとは別に2番目のIPアドレスとして割り当てられるのがセカンダリーIPアドレスと言います。
例えば、192.168.20.1/24とセカンダリーアイピーアドレスを割り当てることができます。
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1695728195548-rqWfRpbnd1.png?w=1256&ssl=1)
セカンダリーIPアドレスに対して、もともと設定されているLAN側IPアドレスをプライマリーIPアドレスと呼びます。
今回ご紹介するセカンダリーIPアドレスの活用例は、ルーティング設定の動作確認用としての利用です。
下図ようなネットワーク構成を構築するとします。
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1695729916131-h2I9QbzkRd.png?w=1256&ssl=1)
この時、左側の本社のインターネット用ルーターには、拠点との通信のためのルーティング設定が必要になります。
192.168.200.0/24のネットワークへのゲートウェイは、192.168.100.254です。というルーティング設定をすることになります。
そのルーティング設定を追加後、動作確認をするわけですが、工事の順番などで、まだ右側の拠点がないケースもあると思います。
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1695728969342-rIZ2eY7lqe.png?w=1256&ssl=1)
VPN対向拠点がまだないので、テストができないということになるのですが、VPN用のヤマハルーターにセカンダリIPアドレスを設定することで、疑似的にテストが可能となります。
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1695729245606-k6vy2eUDEN.png?w=1256&ssl=1)
対向拠点のIPアドレス帯である192.168.200.200/24を、
セカンダリーIPアドレスとして設定して、LAN上の端末から、
ping 192.168.200.200
を試して応答があれば、インターネット用ルーターに設定したルーティングが機能して、192.168.200.0/24への通信を、192.168.100.254へルーティングしてくれたことが確認できます。
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