この記事では、NTTホームゲートウェイのIPアドレス(IPv4)
がわからないケースでのスマートな解決方法をご案内します。
今回検証したホームゲートウェイの型番はPR500-MIです。
他の型番のホームゲートウェイであっても大きな違いはありません。
ホームゲートウェイの設定画面を開きたいのに、
お客様先等でホームゲートウェイのIPアドレス(IPv4)が
わからないケースがあったりします。
ホームゲートウェイのDHCPサーバー機能が動作していれば、
自動的にIPアドレスが割り当てられ、ホームゲートウェイのIPアドレス
も分かりますが、DHCPサーバ機能が止められていて、
かつデフォルトのIPアドレス(192.168.1.1)から変更されている場合、
IPアドレスが何かわかりません。
そしてありがちですが、誰がいつ設定したか誰も知らない。
前の担当者がいなくなったなどで、手がかりがないなんてことが結構あります。
以下の方法で、無理やり解決することは可能です。
①外部ボタンを使ってホームゲートウェイを初期化してしまう
IPアドレスは初期値192.168.1.1に戻す。
②かたっぱしからパソコンのIPアドレスを変えて、
Pingなどで応答があるか試してみる。
ただ、この2つのやり方には大きな欠点があります。
その欠点とは
方法①既存の設定が消えてしまう
方法②日が暮れてしまう
これらの方法はあまりスマートとは言えません。
っとスマートな方法があります。
それは
・ホームゲートウェイLANポートに接続した パソコンで、
nslookup ntt.setup
と実行することです。
すると、ホームゲートウェイが自身のIPv4 アドレスを教えてくれます。
上記の実行例では、ホームゲートウェイのIPアドレスは、
192.168.111.1でした。
あとは、パソコン側のIPアドレスを確認できたIPアドレスと
通信できるものに変更して、ホームゲートウェイの
管理画面を開くことができるようになります。
実際のデモンストレーションは、この動画で確認していただけます。
このスマートな解決方法が、なぜ可能なのかは、
ホームゲートウェイは、IPv6アドレスを配布しているため
LAN側に接続したパソコンは、IPv6でホームゲートウェイ
と通信が可能となります。
パソコンは、nslookupを実行することで、IPv6の通信を使って
ホームゲートウェイに名前解決をリクエストでき、 ntt.setupとは、
ホームゲートウェイのホスト名なのでホームゲートウェイは自身のIPアドレスを応答してくれます。
ホームゲートウェイ以外でも同じ理屈で、IPアドレスを調べられる可能性があると思います。
そして実は、ホームゲートウェイと下部のパソコンはIPv6で通信できる
ので、http://ntt.setup
を開けば、IPv4 IPアドレスがわからなくともIPv6で通信が行われ設定画面を開くことができます。
実際のデモンストレーションは、この動画で確認していただけます。
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