
ヤマハルーターのフィルタ型ルーティングを活用すると、どのようなネットワーク構成が可能になるかをご紹介したいと思います。
以下はヤマハ公式サイトのフィルタ型ルーティングの解説ページです。
概要には、
「フィルタ型ルーティングは、IPアドレス・プロトコル・ポート番号によって同一経路を複数のゲートウェイへ振り分けることができる機能です。これにより、複数プロバイダの同時接続などが可能となります。」
と説明されています。
ヤマハ公式サイトには、いくつか設定例なども掲載されています。
そのことについては、以下の記事で少し解説しています。
このフィルタ型ルーティングを、実際の環境で活用する場合、
PPPoEのインターネット接続とIPoEのインターネット接続の併用環境の構築が可能です。

社内から通常のWeb参照は、遅延が発生しづらいIPoEを利用し、
外部からのリモートアクセスなどはPPPoE接続経由で行うなどの使い分けができます。
詳しくはnoteの記事が別にありますので、そちらをご覧ください。
そして、以下の構成についてもフィルタ型ルーティングを利用します。

左のセンターと右の拠点は、インターネットVPNで接続されています。
右側の拠点自体インターネットに接続しているのですが、左側のセンター拠点のUTMを通過させたいので、右拠点のLANからのインターネットへのアクセスは、VPNトンネルを介したセンター経由にし、トンネルを確立するための通信はPPPoEのインターネット接続を利用させるという設定もフィルタ型ルーティングにて実現可能になります。
固定IPプランの契約をせずに上記構成にするためには、少し設定に工夫が必要でした。詳しい設定のポイントは、以下の記事に記載しています。
この記事を動画にしたものはコチラ

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